TLを何の気なしに眺めていたら、衝撃的なツイートが目に入った。
大好きな実況者さんが、過去の動画を消去するという。
私はこの実況者さんにずいぶんと助けられていたので、感謝の意味も込めてブログに書き残しておきたいと思う。
私が好きな実況者さんはちはやさんというゲーム実況者さんだ。ここ数年はものすごい勢いで伸びてる方なので、知っている方もいるかもしれない。
昔はdal(だる)という名前で活動していて、私はかれこれ7~8年?くらい前からdalさんの実況動画を見ていた。(私の中ではだるさんと今でも読んでいるので、このブログでもだるさんと呼ばせていただくことにする)
きっかけはドラクエ8の実況動画から。恐らくYouTubeで「ドラクエ」と検索した時に出会ったのだろう。大学の受験勉強の合間に見ていた。毎日夜まで勉強して、夜寝る前にベットの中で見る実況動画が唯一の楽しみだったと言っても過言ではないと思う。
だるさんの進めるドラクエは、淡々としていた。変に大騒ぎしたりせずに、淡々と、でも見ていて一緒に冒険しているような気持ちになるような、そんなゲーム実況だった。当時は世の中に今ほどはゲーム実況が普及していない時代でもあったように思う。
家にドラクエをプレイするゲーム機器がなかった私にとって、だるさんのドラクエ実況は私にドラクエの世界を楽しませてくれる唯一の扉だった。
宝箱の探し方や、敵の倒し方がとっても上手で、「こっちにいったら絶対宝箱ありますよ~~ほらあった!」とサクサク進めていく感じもとても良かった。そして何より声が好きだった。
だるさんは動画をほぼ毎日投稿していて、そのストイックさがまたすごいなと思っていた。毎日更新してくれるということは、毎日新しい動画を見ることができるということであって、それは受験期にほとんど娯楽や刺激のない私にとって、かなり価値のあるイベントだった。
ドラクエに始まり、FF、マリオカート、等々…有名どころから、ちょっとマイナーなゲームまで幅広く実況していただるさん、本当にすごいと思う。
私が好きな動画のシリーズはマリオカートWiiだ。マリオカートWiiは私も実際にプレイしていたゲームだったのでより親近感をもって見ることができた。
マリカーの実況動画の中毒性はすごい。ただマリオがカーレースしてるだけなのに、どうしてあんなに面白いんだろう。
アイテムを使った戦略性、レース中の駆け引き、ショートカットなどのテクニック、フレンド戦での新しい縛りプレイ…同じコースを3周するだけで、毎回新しいドラマが生まれるマリオカートの動画は、とても面白くて好きだった。
特に好きだったのがフレ戦の企画もので、毎回フレ戦の主催者が縛りプレイを考えてそのルールに則ってレースをしているのを見ることが好きだった。「よくそんな縛りプレイ考えるなあ」なんてアイデアを楽しんでいたりもした。
何よりだるさんがとても楽しそうにマリカーに興じている一面が見れるところがとても良かった。
私が病気で床に臥せていた時、人生のどん底で何もできない時にも、マリオカートWiiの動画に支えられていた。(ほんの数か月前の話です)
もう何年も前にアップされた動画なのに、何度も何度も繰り返し見た。私は他のゲーム実況者さんの動画は全くと言っていいほど見ない。なぜかだるさんの動画だけを繰り返し見ている。私をそうさせるほどの、魅力が、どこかにあったのだろう。
完璧に思考が停止して、ネガティブのループに入って、絶望的な気持ちになって、一歩も布団から出られなかった時、ずっとだるさんの動画を見ていた。時にゲーム実況として、時にBGMとして、時に入眠のお供として。
何に救われたとか、特別何かをしてもらったわけじゃないけれど、楽しそうにゲーム実況をするだるさんの声は、確実に私を「生きる世界」へと誘ってくれていた。
私が今元気になって、元の生活を取り戻せたのは、だるさんのお陰と言っても過言ではないかもしれない。
(「生きる世界」と表現しているのは、その正反対の世界の選択肢も、その時は私の中に同時に存在していたということである)
顔も名前も知らない人だけど、本人はきっと恐らく(いや絶対)こんな風に私を救っていたことなんて知らないだろうけど、ここにひっそりと感謝の意を書き留めておきたいと思う。
他にも日常生活でちょっと落ち込んだときや、疲れてふらふらになって帰ってきた時、夜布団の中でだるさんの動画を見ることでもらえた元気がたくさんあった。
今も、これからもこれに関しては変わらないのかな、なんて思う。
今回削除してしまった動画も、ほぼ全部1回は見ているし、これから出る動画も新たにたくさん目を通すのだと思う。YouTubeというネットの世界は、不安定だなと感じた。
動画を投稿している本人の意向によって、私たちの見れる動画が簡単に操作できるということだ。どんなに好きな動画があったとしても、投稿者が消してしまったら、私たちは見ることができない。その反面、映画やアニメはDVDなどで購入すれば、いつでも見ることができる。「手元にある」という面では実際に「形」になったものを持っておくのが確実なんだなぁと感じた。
言いたいことがあっちこっちの大迷走ゲームになってしまった。
これからも体に気を付けて、無理しない程度に動画投稿を続けてもらえたら嬉しいな、なんて思ったり。
ゲーム実況に救われた人がここにひとりいますよ、というささやかな主張でした。おわり。