ずぼら女子奮闘記

ずぼら女子がリアルでは言えないことを吐き出すブログ。

はじめて野球観戦に行った話

初めて生の野球を見に行きました。私にとってはとても珍しいイベントだったので、感想をちょろっと書いておきたいと思います。
 
野球に関しては、簡単なルールを知っている程度で、それ以外の知識は皆無。
どのチームがセ・リーグでどのチームがパ・リーグなのか、打率がどうとか、選手がどうとかって会話にはさっぱりついていけません。
まぁど素人なわけです。会社の飲み会で野球の話題になった時は相槌を打つことしかできない状態。よく社会人やってるなって感じ。
 
先輩に野球観戦に誘われて「超初心者ですけど大丈夫ですか?」と数回念には念を入れて確認して、「解説付きだから大丈夫だよ~」と言われたので連れて行ってもらうことに。
野球自体、嫌いでも何でもないけれど、単にとっかかる機会がなかったから今まで縁がなかったのかなと思ったり。
 
というわけで、彼氏にちょっと選手とかルールについて教えてもらって、いざスタジアムへ。
スタジアムでかい。人多い。すごい。TVで見てる感じそのままだなぁと勝手に感動してテンション上がりながら席へ着きました。
なんか無料でユニフォームを配ってくれる日だったため、ありがたくいただいて、それを洋服の上に羽織る。おぉ~なんか野球観戦っぽい。
 
よく見る電光掲示板。どこに何が書いてあるのか教えてもらう。分からない単語について全部聞いていく。
半ば苦笑されながらだったけれど、どの選手が強いとか、何の数字を見たらわかるのかとか、打率とか防御率とか、おそらく超基礎中の基礎を教えてもらいながら試合を見る。
 
座席は内野の上の方だった。選手の姿は米粒みたいだったけど、見下ろしたグラウンドの芝がとってもきれいで、こんなところで野球できたら気持ちいいんだろうなぁなんて思ったりする。
電光掲示板を見たり、選手を見たり、視線が忙しい。選手の情報が書いてある電光掲示板とか、得点が書いてある電光掲示板とか、どこを見たらいいのか分からなくなる。
基本的にはボールを追ってるべきなのかもしれないけれど、慣れないスタジアムの中、私の視線は定まらなかった。
耳と口で分からない情報を聞きながら、目はどこを見ればいいのか分からない。迷子。見るところ多すぎない?目玉が2つじゃ足りなくない?
 
気が付いたら、1回表で相手チームのホームラン。ボールはぐんぐん伸びていって、観客席へ吸い込まれていった。
あっさりホームランが目の前で繰り出されていて「これがホームランかぁ」なんて間抜けな感想しか浮かばなかった。
 
ボールはきれいな弧を描いていた。
高校2年生で初めて物理を習ったときに最初に教えられる運動方程式。放物線運動。加速度とか、時間とか、エネルギーとかの超基本的なやつ。
もう一度生のホームランを見たいなと思った。
 
1回裏。ホームチーム(表現合ってる?)の攻撃。やたらかっこいいPVとともに打席に立つ選手が紹介される。
1回表でこんな派手な演出あったっけ?と疑問がよぎる。「ホームチームのときだけ紹介が派手なんだよ」と教えてもらった。
なんたる格差社会!ホームとアウェーの差、半端ないなと衝撃的だった。
 
私は卓球しかやってこなかったから、こんなにホームとアウェーの差を露骨に感じる機会はなかった。卓球はプレイ中は静かにするのがマナーだしね。
確かにテレビで見るサッカーの日本代表戦とかの応援っぷりはすごいけれど、なるほど、スポーツってそんなもんなのかなんて思ったり。
野次とかも飛んでたりして、野次を生で聞くのもはじめてだったから「すごいなぁ」なんて感想しか出なかった。口が悪くてびっくりした。そんなもんなのか。プロの選手ってすごいな。
生のブーイングもはじめてだった。相手チームのブーイングを遠くから見ているとなんだか滑稽だった。ブーイングして結果が変わったりするの?それとも感情を吐き出してるだけ?それともなにか抗議しているの?
こんなこと言ったら怒られちゃうかな。
 
淡々と試合が続いていって、休憩時間にビールを買いに席を立つ。
野球観戦しながら飲むビール!あこがれだった。概念としてのあこがれだったけど。なんとなく大人っぽくない?え?違う?
ビールの売り子さんが元気よく客席の中を回っていて、大変そうだなぁ、でもものすごく笑顔だなぁ、頑張ってるなぁなんて思う。
会社の上司が「おれは特定の子からしかビールを買わないんだ」と熱く語っていたけれど、確かにお気に入りの子を見つけてその子からビールを買うのも楽しいのかもしれない。覚えてもらったりしたら嬉しいよね。
重そうなビールサーバーを背負いながら、ビールを売ってるかわいいお姉さんたち。これから暑くなるから熱中症に気を付けて頑張ってほしい。
 
雨が降ってきてしまった。プレー時間よりグラウンド整備の時間の方が長くなるんじゃないかってほど、グラウンド整備をしていた。
軽トラで土を持ってきて、人が必死に整備している。
機械施工じゃなくて人力施工。降りしきる雨の中、グラウンド整備をしているスタッフの人の姿は、なんだかエモかった。
私も軽トラでグラウンドを走ってみたい。気持ちよさそう。
 
結局雨が強くなってしまい、試合はコールドゲームとなってしまった。でも自分が応援していたチームが勝った。
ホームランも2回見れた。やったね。
最後まで見たかったなぁ。
結論から言うと、楽しかった。あんまりよく分からなかったけど、楽しかった。
次は選手の名前とかもうちょっと覚えてから見に行きたい。
 
知らない世界に足を踏み入れてみるのは楽しい。新しい扉をひとつ開いた気分。
「初心者でもいいよ」と言って連れてきてくれた先輩たちには感謝しかない。世の中、最初の一歩のハードルが高いものが多すぎる。「にわか」だと入っていけない世界が多すぎる。
経験者の人と一緒だったら、なんていうか、身を任せてついていけるから嬉しいし、ありがたい。
相変わらず、知識はさっぱりだけど、少しずつ詳しくなって、世間話程度でも野球の話ができるようになれたらいいな。
野球が好きになって、趣味のひとつに入ってくれたらなおさら嬉しい。
 
まだ私の「野球キャンパス」は真っ白です。
おすすめの球団とか、選手とか、へぇってなれる知識とかあったら教えてください。
私は何色にでも染まれる。そんな気がしたはじめての野球観戦だった。