ずぼら女子奮闘記

ずぼら女子がリアルでは言えないことを吐き出すブログ。

人生

10人いれば、10通りの人生があって、100人いれば100通りの人生がある。
昨日まで元気に話していた、いるのがあたりまえだと思っていた人が、突然いなくなる瞬間だってある。
それでも時は流れる。わたしたちの歯車は、生きている限り止まることなく動き続ける。

まだ真剣に受け止めきれないことがたくさんあって、明日も同じ場所で「おはようございます」と言ったら「おはよう」と応えてくれるんだろうと、昨日までそこにいたぬくもりが、すぐにそこに戻って来てくれるであろうぬくもりが、2度と戻らないだなんて、そんなこと考えたくもないし、認められない。

「そんなことでくよくよしてないで元気出しなさい」と叱咤激励される姿が容易に眼に浮かぶ。分からない、まだ現実として受け入れられない。

「あなたたちを労うために連れてきたの」と言って連れて行ってくれたあの小さな居酒屋さんをわたしは忘れない。
お腹がいっぱいで、お酒ももういらなかったけれど、メニューが置いてない小さな居酒屋さんでわたしはハイボールを選んだ。一緒に連れてこられた後輩も、わたしを真似してハイボールを頼んだ。

「顔の血色が良くなったね、声に張りも出てきたね、元気になってよかった」と声をかけてくれたあの時。セミが元気に鳴いてる季節だった。
すごく優しい人だと思った、その時の表情が、思いやりと優しさに溢れていた。

いのちはぐるぐると廻る。
「くよくよしてないで元気出しなさい」と脳内に響く声を頼りに、わたしはこれからも生きていく。