ずぼら女子奮闘記

ずぼら女子がリアルでは言えないことを吐き出すブログ。

旅と価値観

「今までいくつの県に一緒に行ったかな」
数えてみるとゆうに30都道府県を超えていて、いつのまにか一緒に行ったことにない県の方が数えるのが早いくらいになっていた。
 
出会ってまだ10年も経っていないというのに、もうそんなにたくさんの場所に行ったのかという事実を改めて考えると、感慨に浸らずにはいられない。
私も彼も生粋の旅行好きで、付き合う前から、友人たちと連れ立って色々な場所に遊びに行っていた。
学生だからお金がなくて、夜行バスに揺られたり、徹夜で下道を走ったり。徹夜で運転して、レンタカーを朝に返してそのまま授業へ行ったこともあった。    
社会人になった今では、なかなか会うことができないけれど、休みとお金を工面して、年に数回の会える機会にはここぞとばかりに色々な場所へ遊びに出かけている。
 
旅行という共通の趣味があることはとても大事だと思っていて、その上金銭的な価値観も似ていることが、仲良く過ごせているひとつの要因だと思っている。
ふたりとも食べることが好きで、旅先で食べたり飲んだりすることにお金を使うことに対して抵抗感を持つことはあまりない。
「普段は節約するけど、旅先では美味しいものを食べたいよね」という共通の価値観がある。
 
「人混みを避けたい」ということに対しても共通の認識がある。
人混みにいるときの疲労感がすごい上、ふたりとも少し性格がひねくれているため「The 観光地」っぽいところにはあまり行こうとしない。
ガイドブックのすみっこの方に載っていたり、あまり人気がなさそうだけど景色がきれいな場所とか、穴場とか、そういう場所に行きたいねってなる。
車を走らせながら、偶然見つけた「ここよさそうだよ」という場所に寄ってみたり、そんな旅スタイルが気に入っている。
 
「”観光客ホイホイ”には引っかからないぞ」という謎のテーマが先日生まれた。
傍から見たら、本当にひねくれていると思うけれど、それで二人が納得しているからそれでいい。
 
私は少しオタク気質があって、旅先でとある被写体に出会うと夢中で写真を撮ることが多い。
被写体は、他の人にあまり理解されない分野だから、人と一緒にいるときには思いっきり撮影することは憚られる。
その上ガイドブックには載っていないことが多く、街中やドライブ中に偶然見かけて「あれ撮りたい!」となることが多い。
彼はそれを理解してくれていて、私が彼をほったらかしでぱしゃぱしゃ写真を撮っていても、のんびり待ってくれる。ありがたいことこの上ない。
 
少し無茶な行程を組んだりしても、文句を言わずについてきてくれるし、とことん付き合ってくれるそんな姿がとても素敵だと思う。
(学生時代から「このメンバーならいける!」と思うと無茶な行程を組みがちだった、少し反省はしているけど楽しかったから後悔はしてない)
 
これからも一緒にいろんな場所に行って、いろんな美味しいものを食べて、「今日も疲れたけど楽しかったね」と言って眠りにつくような旅がしたい。
そんな風に感じた暑すぎる海の日3連休だった。