ずぼら女子奮闘記

ずぼら女子がリアルでは言えないことを吐き出すブログ。

舞台「鉄コン筋クリート」感想【ネタバレあり】

天王洲アイルの銀河劇場で先日(2018年11月25日)まで行われていた、「鉄コン筋クリート」を見てきました!
めちゃくちゃかっこよかった〜時間が少し経っちゃったのですが、感想を書いていきたいと思います。ネタバレ含むので、注意して先に進んでください。

・クロがめちゃくちゃかっこよかった

ダブル主人公のうち、立ち回りが派手で、シロを守るポジション(ほんとうはシロに守られていたのだけど)のクロ。先日乃木坂を卒業した若月さんが演じていました。
原作は全く知らない、ストーリーの前情報なども一切入れない状態で見に行ったのですが、舞台上を縦横無尽に駆け回ってるクロがかっこよすぎて、思わず長時間見惚れてしまいました。
舞台のセットがものすごく本格的であんなに立体で凝った作りをしている舞台は劇団四季を除いて初めて!最初にものすごい高さからジャンプして、建物の間を駆け回るシーンで、ジャンプした瞬間、普通に「やば!クロ落ちちゃったよ!!」とビックリしました。ジャンプしたあとすぐに走ってまた表側に出てくるし。舞台裏がどうなってるかものすごく気になります。
 
髪型も、声も、演技も、クロのかっこよさと不安定さが感じられるもので、すぐに物語の中に引き込まれました。クロかっこよかったよ〜〜
 

・シロの破天荒さがたまらなかった

ダブル主人公のうち、破天荒は行動や発言をくりかえすシロ。三戸なつめさんが演じていました。
テンションがずっと高くて変顔したり、大騒ぎしながら2時間の舞台をやりきる体力、、すごすぎ、、なんて思ったり。
クロと一緒にシロの行動にハラハラしたり、ちょっと安心させられたり、笑わされたり。
クロのことが大好きなのがものすごく伝わってきて、そんでもってかわいくて、たまらんかった〜〜シロを演じるのに三戸ちゃんぴったりすぎ!と思いました。いい意味で三戸ちゃん感を感じず、シロだって思いながら見ることができました。素敵すぎる。。
 

・アクションシーンがめちゃんこかっこいい

わたしが今回一番好きだったのはアクションシーン。まずクロがかっこいい。そんでもって周りで戦うヤクザや朝夜兄弟もかっこいい。
チョコラを守るためにヤクザの事務所に乗り込んだ時のアクションシーンが一番好きです。スローモーションでばちばちばち!って少しずつ戦うところ。演出が素敵で、キャストの人たちもすごく楽しそうで、そんでもって迫力満点で「かっこいいいいいい」ってなりました。ずっとさっきから「かっこいい」しか言ってませんね、すいません。でも本当にかっこよかったんだもーん。
瞳孔開きながら、楽しそうに闘う姿のクロがこの上なく活き活きしていて、めちゃくちゃかっこよくて、手に汗握りながら見てました。この臨場感は舞台に行かないと味わえないものだな、やっぱ舞台いいな〜と思うものでした。もっとアクションシーンあってもよかったかも、それぐらいほんとによかった!!
高低差がある舞台セットで、上へ下へと飛び回っていたけれど、その自由な感じや空間使いまくってる感じ、すごいよかった。初心者だから舞台の詳しいことについては全然わからないけどセットにお金かかってるのすごくわかるし、でも今回のセットが余すところまで使われているような気がして、めっちゃよかった〜
向かって左側からジャンプできる仕様は、最後にシロが海にバシャーンって飛び込むところにしか使われなかったのかな?座席の位置的に見落としてる可能性もあるけれど。
最後海に飛び込むところもめっちゃ好きでした。シロとクロが2人で仲良く楽しんでる感じがめっちゃ伝わってきた。
 

・1回目と2回目の違い

実は今回の舞台2回見に行ってきたんです。そんでもって座席がすごい当たりで、1回目が最前列(!)、2回目も前から5列目という、迫力満点。いったいどこでそんなに徳を積んだらこんなにいい席が当たるのかと言う感じだったんですけど、もう迫力すごかったです。こんなに近くの席で舞台見たことがないから余計。
 
1回目はストーリーを理解するので精一杯。あとはキャストの方達の迫力にひたすら圧倒されてました。ヤクザのシーンは怖かったし、アクションシーンはかっこよかったし、ちょっとほんわかするところは一緒にほんわかしたりして。表情や動きの細かいところまで、ばっちり見えたのすごかったなぁ。
 
2回目はストーリーが分かっていたから、細かい各登場人物の心情の変化とか、伏線の回収とか、演出とかそんなところを考えながら見ました。より感動したのは2回目で、より面白いと感じたのも2回目でした。(もちろん1回目も感動したし面白かったですよ!)
各登場人物がなぜここでこんなことを言うのか、とか、クロとシロが離れ離れになってから一気にクライマックスまでいくところとか、イタチの役割とか、色々深いところまで感じられた気がする。多分3回目も見に行ってたら、もっと楽しめたんだと思う。
ちなみにイタチとクロ(若月)が入れ替わってたシーンはものすごくビックリしました。たしかにずっとクロ後ろ向いてるんだよね、顔見えないから若月ではないかもしれなかったんだよね、と2回目で気付けました。
 

・クロとシロ

ふたりが最高のコンビとして活躍し成長してていく話だったけど、強そうに見えるクロが実はシロに守られていた、っていうのが一番印象的でした。
シロが沢田に向かって「なんで神様は人間をみんな同じように作らなかったんだろうね。のっぽやでぶっちょや・・・(中略)シロの心のネジは何本もないの。でも沢田のネジも何本もないよ。クロも同じ。でもシロはクロの外れたネジを補うことができるよ」といったシーンが一番印象的、かつ感動的でした。
1週間前に見たからセリフは色々違ってるかもしれないけどニュアンスとしてはこんな感じ・・・!
 
シロにこれを言われて沢田も一皮剥けた感じになって、いい意味で肩の力が抜けたって言うかそんな感じ?上司の藤村に「なんか沢田変わったなぁ」と言われるところまでがセットで好き。
 
シロとクロはひとりずつバラバラに存在していたら、きっと宝町で生き抜くのは難しいんだと思う。お互いのたりないネジを補強し合って、はじめて1人前とか一人前以上のことができてるんだとおもう。シロが「シロ…!クロ…!シロ…!クロ…!」とクロを求めながら床にたくさん絵を書いていくシーンで、シロがクロをものすごく求めていること、クロを救いたい気持ちがあること、そしてそれが届いていくところ、ひっくるめて、シロとクロがコンビであることの尊さ、必要さ、が感じられるような気がしました。
 
とにかく迫力満点で、どの役者さんも活き活きとしていて、観に行って本当に良かった。
若月の少年役がドはまりで、めっちゃかっこよかったので、他の舞台にも少年役で出てくれたら嬉しいなぁなんて個人的に思いました。
 
勢いでばーっと書いたので、支離滅裂かつ「かっこいい」「やばい」「すごい」の連発になっていますが、許してください。とにかく良かったってことです!
来月また別の舞台に行く予定なので楽しみです~では!

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