ずぼら女子奮闘記

ずぼら女子がリアルでは言えないことを吐き出すブログ。

夢、まだありますか

仕事帰り、いつもの喫茶店へ顔を出すと、彼女がいた。
正面に座ると、彼女はふんわりと笑った。

「久しぶりだね、1月の同窓会以来?」
「そうだね、あれ、あんまり久しぶりじゃないか、でもゆっくり喋るのは久しぶりだね」

目の前にはたくさんの参考書とノートパソコンが広げられていた。

「今ね、学会発表に向けて勉強してるの」
「えっ、すごい。もう大学は卒業したのに?職場的に出なきゃいけない感じ?」
「そう、この仕事はまだまだ勉強しなくちゃいけないことがたくさんあるから日々勉強だよ」
「っていうことは、今でも相変わらずまじめに勉強してるの?」
「そうだよ、しかも学会発表用の論文は英語で書かなきゃいけなくて」
「英語!!もう何年も触れてないよ〜すごいなぁ」

彼女とは10年以上の付き合いになる。
中学の時に同じクラスになって、テストの成績も同じくらい。高校の志望校も同じ。
毎回テストの成績で勝負しながら、切磋琢磨し合ってきたライバルでもある。

本人には口が裂けても言えないが、彼女はものすごい努力家で、静かに、淡々と、でも着実に努力を重ねて成果を出す人である。
そんな彼女の姿勢をわたしは昔から尊敬している。

仕事の話をしてもらった。
彼女の説明は、その専門のことを何も知らないわたしにとっても分かりやすく、納得できるものが多かった。毎日人と関わる仕事でもあるから、説明が上手なのだろう。
でもそれ以上に、彼女が努力してその専門分野の勉強をしていることが伝わってきた。

「勉強が楽しいんだよね、趣味の一環になってるからいくらでもできる」
彼女は再びふんわりと笑った。

***

彼女と別れて帰り道を歩きながら、自分の夢について考えた。
明確な目標を持って、毎日前へ進んでいる彼女は眩しかった。

そういえば昔から、目標に向かって努力を重ねる子だったなと、改めて思い出す。

わたしは前に進めているのだろうか。
毎日何かしらの成長をしているのだろうか。

自分の専門分野の学科へ進学すると決めた高校時代の、あのときの気持ちをゆっくりと思い出す。
生きている専門分野は違えど、頑張りたいと思った。彼女に負けたくないと思った。

10年過ぎても、わたしの中で彼女はライバルとしてまだ確固たる地位をキープしていることに気がついた。

いい刺激になったと思う。
2ヶ月前に買ったほとんど手付かずの参考書を手に、わたしは今日から勉強をはじめる。