ずぼら女子奮闘記

ずぼら女子がリアルでは言えないことを吐き出すブログ。

みんなえらいね

昼下がりの電車に乗る。最初はガラガラだった車内にも、少しずつ人が増えてくる。 何人かはスーツを着たサラリーマン。
川を越えるときに、土手に見えるのは黄色い花畑。 この間まではほとんど色のない世界だったのに、 ふと気づくと菜の花で埋め尽くされている。 目線を上げると桜が咲いている。
春だよ!あったかくなったよ!起きて!と自然が語りかけてくる。


しばらく地上を走った後、電車は地下へ入る。
呼吸が浅くなってくる。誰も襲ってこないし、誰も攻めてこない。 安全な場所であると、何度も言い聞かせる。肩に力が入る。
地下鉄は好きではない。東京も。外が見えない。地下鉄より、 地上を走る山手線のほうがいい。
息を深く吸おうと思わない。空気は汚い。少なくとも、 気持ちいいと思えない。


内臓がぐわんぐわんする。
お腹の中で引っ掻き、破壊されて、 ごちゃごちゃにされている感覚。久しぶりにやってきたこの症状。 身体が膠着する。筋肉は固まり、内臓は叫び声を上げる。
今すぐ家に帰って布団に入りたい。シャワーを浴びたい。 お風呂に入りたい。安全な場所へ、帰りたい。