ずぼら女子奮闘記

ずぼら女子がリアルでは言えないことを吐き出すブログ。

継続の力

人に会わない自粛生活をしていると、めったに笑わない。特に声を出してゲラゲラと、腹の底から笑うことは、ほぼない。

 

何年も昔から好きなゲーム実況者がいる。彼のゲームセンスと、言葉選びの巧みさ*1は見事に自分の心を撃ち抜いている。世界一楽しそうにゲームで遊んでおり、彼以上にゲームを楽しんでいる人間はこの世にいないんじゃないかと思うほどだ。

 

YouTubeのゲーム実況が今ほどメジャーじゃない頃から彼は活動していて、先日〇周年記念の配信があった。長時間だったが、予め都合をつけて予定を開け、1日中配信を楽しんだ。

その中で、昔の動画を見返す、という企画があった。彼が活動はじめたての頃、若かった時代の動画を見ていると、今とまるでスタイルが違っていて、闇落ちしたり迷走したり、(彼曰く)方向性を間違えている動画がたくさんあった。そんな動画に突っ込む彼と視聴者のコメントが秀逸すぎて、本当に面白かった。(視聴者の中にハイセンスな言葉選びをする人が数人混ざっている。*2

自分のお気に入りの動画も出てきたし、知らない動画もあった。なにが、とか、どのように面白かったのか、と問われると言葉で説明するのは本当に難しいのだが、久しぶりにお腹が痛くなるまでゲラゲラと笑った。ずっと使われていなかった口角が上がり、こんなところに筋肉があったのかと少し驚いた。

 

彼の変遷を振り返った時に、「最初からすべてがうまくいくなんてことはないんだな」と改めて思った。今はたくさんのファンがいて、各動画の再生数やコメント数もかなり多い。

でも、最初から圧倒的な人気があったわけじゃない。下積み時代の配信映像は、同時視聴者数3,コメント数0だった(今の規模からするとこの数字はあり得ない)。今見てもめちゃくちゃ面白いのに。衝撃的だった。*3

この映像を見たときに、なんだか胸がいっぱいになってしまった。言葉ではうまく表せないのだけど、自分がこのブログをはじめた当初、毎日アクセス数が0だった時とか、新しいことに挑戦して努力してもなかなかうまくいかない瞬間に見事に重なった。

頑張って努力しているけど、なかなか実が実らない時期。誰にでもある。他人には成功した一面しか見えないけど、その成功の裏には誰も知らない努力が隠されている。そんな当たり前のことに、改めて気づかされた。

 

「継続は力なり」という言葉の重みを再確認する。〇周年という期間はそう容易く達成できる期間ではない。同じことに挑戦しようとした人はたくさんいるだろう。挑戦してみた人もそれなりにはいるだろう。でも、継続できる人はどれだけいるだろうか。継続することは難しい。特にひとりで活動していたら、しかもそれが趣味だったら、自分の意志で簡単にやめることができる。もちろん楽しんでいるから続けられる、というのもあるのだろうけど。だとしても〇周年はすごい。

 

自分のブログも先日5周年を迎えた。5年間の継続。毎日更新しているわけではないけど、数字として積み重なっていくことは、自信につながる。時は遡れない。積み上げることしかできない。インターネットの上に残していると、自分の足跡を見返すことができるのがいい。

 

恐らくだが、彼が実況をはじめたタイミングと、自分がブログをはじめたタイミングの年齢と時期が、人生の節目上重なっているような気がしている。なんとなく、そんな点に嬉しさを感じたりもしている。*4

 

インターネットの世界は不思議だ。不安定で、不確実で、アカウントをポンと消してしまえば、自分は動画を見ることができなくなる。それでも、毎日寝る前のお供として、元気がないときにエネルギーを分けてくれる存在として、画面の向こう側に存在してくれていたらいいなと思う。

 

自分は今、新しいことに挑戦している。努力はしているが、結果が出るまでまだ時間がかかりそうだ。でも、きっと無駄ではない。最初からうまくいくことなんてない。

すぐには実らないかもしれないが、少しずつ積み重ねて、いつか笑って誰かに報告できたらいいなと、配信を見ながらお腹を抱えて爆笑した後、布団に入りながらしみじみと思った。*5

 

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*1:結局のところ自分が人に強烈に惹かれるポイントって、言葉選びのセンスなのかもしれない

*2:類は友を呼ぶのかもしれない

*3:とはいえ、彼が実況そのものを楽しんでいることは、画面越しでよく伝わってきた。好きなことをしてる時が人間一番輝いてるよね

*4:こんなことを言っているとキモい視聴者だと思われてしまう

*5:久しぶりに爆笑したので謎の疲労がすごかった。だがそれでいい