ずぼら女子奮闘記

ずぼら女子がリアルでは言えないことを吐き出すブログ。

後輩が私たちを超えた

この表現が正しいのかどうかは分からない。

だけど確実に、私たちの代では実現できなかったことを成功させようとしている。

 

悔しいと感じるか、素直に称賛の気持ちが生まれるか。

引退して、大学も卒業して、もうすっぱり終わった気持ちでいたけれど、この時期になるとふつふつと記憶が蘇る、大学時代に最も濃かった思い出。

あの時にしか味わえない興奮とか、感動とか、苦しみとか、そんなものがごちゃごちゃに混ざった中で極限状態を極める数日間。

もう乗り越えられる体力も若さもないだろうけど、もう一度やれるならやりたい、そんな思い出。

 

私たちはあることに挑戦した。それは新しくて、無謀にも思えた挑戦。

今までにないような、突拍子もないことだった。

計画は無理難題を極めた。脳みそと人脈を振り絞って、いろんなところに頭を下げてようやく実現直前まで来た。そこまで行けたのが奇跡だと言われた。

実現がすぐそばまで来ていたはずなのに、その挑戦はどうしようもない事情で白紙に戻ってしまった。

それが告げられた時は目の前が真っ白になった。

 

何も考えられなかった。

人間は本当にショックを受けると、何も考えられなくなることが分かった。

 

その挑戦だけに振り回されていたわけでもなかったため、すぐに気持ちの切り替えはできたけど、ずっと心の中に引っかかっていた。

そんな話は数年前。私もすっかり忘れたころ、後輩が私たちの挑戦を成功させたことを知った。

 

何がどう動いて成功したのか、私は知る由もない。老害は口を出すべきではない。黙って見守るべきだという私のポリシーだ。

素直にすごいと思う。同時に悔しいと思った。

自慢の後輩だ。

だけど、欲を言えば私たちが成功させたかった。

 

成功を知った時、当時の記憶や感情がすごい勢いで溢れてきて、自分の中で収拾がつかなくなった。懐かしさ。もう二度と私はその立場に戻れないこと。

分かっているけれど、当時の記憶が本当にかけがえのないものだから、だからこそ、強く戻りたいと思う。

一度きりの挑戦だったから自分の中でいいように美化されているのだと重々承知している。わかる。

 

もう一度、ドキドキすることがしたい。ワクワクすることがしたい。

自分の生活の全てを投げ打って打ち込んだあの瞬間に戻りたい。

今輝いている後輩たちが死ぬほど羨ましい。

 

あぁーーーー大学時代に戻りたいよーーーーーーーー