ずぼら女子奮闘記

ずぼら女子がリアルでは言えないことを吐き出すブログ。

あなたとわたしの共通言語

起床。前日に作っておいた朝食をレンジで温める。ニュースを見ながらもそもそと食べて、洗濯物を干す。何日ぶりか分からない化粧をする。食器をシンクに放置した状態で、家を出る。

電車に乗る。ヘッドホンでは英語のリスニング。車窓が変わっていく。山や川が少しずつ住宅やビルに変化していく。

 

久しぶりの雑踏に紛れる。n=∞の世界。n=1が普段の生活であるならば、都会の雑踏はn=∞だと思う。ふと、自分が何者でもない、何者でもある必要のない世界に、安心を覚える。

ガラガラの喫茶店で仕事を進め、散歩をしてお昼を食べる。初めて入るランチのお店。飛び込んだ洋食屋さんは控えめに言って最高だった。久しぶりの外食。カウンター席でひとりでゆっくり食べるチキンソテーの幸せたるや。サラダ、スープが順番に出てくる。サラダのキュウリの皮が素敵な感じになっている。レタスもちゃんとそのお店で購入してカットされたものだと分かる提供のされ方。トマトクリームスープ。具がごろごろ入っていて、びっくりするほどおいしかった。そのあと出てきたのは、デミグラスソースがたっぷりかかったチキンソテー。丁寧にした処理されているインゲンと、人参、さつまいものグラッセ。皮がパリパリに焼かれている。デミグラスソースの中にはみじん切りにした玉ねぎがたくさん。

ご飯の量はどうしますか、と聞いてくれたスタッフの方が素敵だった。様々な葛藤が頭の中を駆け巡り「少な目で」と答える。あまりにも日常に会話が無くて、お店の人と交わすほんの一言が自分を満たしていく。

 

成果物を見てもらう打ち合わせ。日常生活の中で、今自分がやっていることの話をできる人がいない。今までの交友関係の中にはひとりも。ようやく見つけた共通言語を持つ相手。1時間弱の打ち合わせだったけど、それでも、その世界の言葉を使って会話ができることは何事にも代えがたい喜びを感じる。仲間になれるかな。まだ足を踏み入れただけだけど、このまま新しい世界へ没入していきたいと、今は強く思う。

 

帰りに焼き鳥を買った。4品ほど作り置きを作って、恋人の帰りを待つ。

はじめてのお店で購入した焼き鳥はとてもおいしかった。居酒屋にも、もう一年近く行っていない。久しぶりに食べた、スーパーの総菜ではない、専門店の焼き鳥。

500mlのロング缶の発泡酒を二人で分け合う。ささやかな幸せが積みあがっていく。

 

私がブログを書いている隣で、恋人は勉強をしている。平日夜のなんてことのない時間の過ごし方。誰かがそばにいる環境で文章を書くのは慣れていないけれど、少しずつ慣れていくのかもしれない。