私が職場復帰して数週間。同じ部署の先輩が、職場に来れなくなってしまった。
頻繁に休む人が出る職場はどうなのか。どうしたら防げるのか。
私が確認する限り露骨なパワハラやセクハラなどのハラスメントはないように思う。いや、私が気づいてないだけでもしかしたらそういった人間関係が原因なのかもしれないけれど。
でも、私が考えるに業務"量"や"質"の負担が個人を強く痛みつけている気がしてならない。
異動してきたばっかりで、うちの部署の仕事は何もわからない状態でそこそこハードな係にいる。ほぼワンオペで仕事を回すという状態で、次々と降りかかってくる訳の分からないマルチタスク。あまり目立たない仕事だけどすごく重要な仕事。どんな仕事も、あまり目立たない仕事が一番大変だったりする。
そこは私が異動するとしても、一番行きたくないなぁ…と思う係だったりもする。
仕事と人間関係を円満に回す組織は「SOSの出しやすさ」が大事だと思う。
私はSOSが出せなかった。体調の不調をだましだまし過ごしていたのち、仕事に行けなくなってしまった。
なぜSOSが出せなかったのか。
「周りが忙しそうだったから」「業務に追われてそれどころじゃなかったから」「私が意固地になっていたから」「SOSを出して見捨てられたら怖いと思ったから」
どれも当てはまる。
少しでもSOSが出せていたら。相談できていれば、私の場合も違った未来が見えていたかもしれない。
過ぎちゃったことは仕方ない。私がこの失敗をどう活かしていくかを考える番だ。
私の職場は圧倒的男社会の中で、数人だけ女性がいるのだが、女性はとにかく気が効く。仕事以外の細やかな配慮にホッとする瞬間がある。周りを頼るのもうまいなぁと感じる瞬間もある。
どちらかというと男性はプライドが高くて、自分の力でなんとかしようとする面がある。
男女で分けるのはあまり好きじゃないけど、全体的な傾向としてそんなものがあるような気がしている。
下っ端の私が、次なる被害者を出さないようにできることは何か。どうやって職場に恩を返していこうか、そんなことを考える。
もし自分が管理職や上司になったら、業務量を減らすとか、担当替えをするとかの実務的な面でフォローできるようになるかもしれないけれど、それはまだまだ先の話だし現実的ではない。
私が下っ端として出来ることは「雑談をする」くらいだろうか。私は現時点で仕事のアドバイスも、業務量を減らすコツも何も知らない。
なんなら教えてもらうことばっかりで、職場のお荷物状態である。
でも、下っ端だからこそ「この人ちょっと元気ないな」とか「なんだかすごく忙しそうだな」とか気づくことができると思う。
上手くガス抜きしながら仕事ができればいいけれど、それもなかなか難しいわけで。
「最近どうっすか?忙しいですか?」「もう大変だよ〜キャパオーバーだよ〜」「じゃあこのチョコ食べて元気出してください」みたいななんてことない話から入っていけたらいいなと思っている。下っ端なりに愚痴を聞けることもあるんじゃないかな。あぁ、でも年下の女に愚痴るなんてカッコ悪い、プライドが許さない、なんて考える人も多いのかな。
素直に「仕事が回らない、助けてくれ」と上司や周りに泣きつける職場になればいいのにな。そもそも業務量か減れば大方解決するのだけど。
組織をマネジメントするのってほんとに難しいと思う。
今はまだ業務的に余裕があるから、今のうちに少しずつでも実践できていければいいな。
これはただの綺麗事?答えは出ないけど、私の周りで私と同じように苦しむ人は少しでも減ってほしい、そんな気持ちがふつふつと湧いてきたって話でした。