ずぼら女子奮闘記

ずぼら女子がリアルでは言えないことを吐き出すブログ。

世界に色が増えていく

半年ぶりに美容院へ行った。こんなにスパンが空いたのは初めてかもしれない。
伸びた髪は、傷んでいた。傷んだ髪の毛に気付いたのは、ショッピングをしている時に大きな全身鏡に映った自分の姿から。思った以上にボワっと広がっていて、これはまずいなと思った。
増えた毛量を減らし、毛先を整えてもらう。もう15年もお世話になっているいつもの美容師さん。何も言わなくても、私の髪の毛を知り尽くしているから、お願いしますと言っただけで、席に座る。第二の実家に帰ってきたような安心感。
 
1時間ほどで終わり、散歩をする。とてもいい天気で、今日は春物のコートだ。分厚くて暗い服から、ベージュや緑といった、少しだけ色付いた服へとシフトしつつある。
 
部屋の中を見渡した時、床に転がっているいくつかのカバンが全て黒かった。タンスを開けると、普段きている洋服は全て全身が黒か紺。コートも黒で、全身真っ黒の生活をしていたことに気づいた。目立たなくて、無難だし、楽だし、そんな理由で社会人になってから色の暗い洋服ばっかり着るようになっていた。そんなことにさえ3年経った今、ようやく気づく。
古くなってしまった財布を新調しようと思っている。普段の自分だったら、紺か黒を選んでいたけれど、もっと他の、明るい色が欲しい気分になった。
外が明るい。暖かい。太陽がぽかぽかと温もりを分けてくれる。暖かくなったのがとっても嬉しくて、春が来たんだなと、わたしのうつも、もしかしたらもうすぐ終わるんじゃないかと、そんな予感がした。
 
全てが順調に行けば、4月から新生活になる。今までお世話になった人たちに、報告も兼ねて、色んな人に会っている時期でもある。
道端に、オオイヌノフグリが咲いている。紫色の小さな花。名前の由来はともかく、オオイヌノフグリは小学生の時から好きな花のひとつだ。
ちょっと歩いた先にある菜の花も、ずいぶんと綺麗に咲いているらしい。近いうちに、菜の花も見に行きたい。
春が来るのが嬉しい。こんなに、春が来るのが嬉しいと思ったのは、人生で初めてかもしれない。