仕事をよく頑張った1週間だった。今まで1人じゃ絶対にできなかったことができるようになった実感もあり「成長したな〜」と感じることもできた。
その反面、少し揉めることがあった。
私は昔から「悪いことをしてはいけない」と思いながら生きてきて、その「悪いこと」の中には色々なことが包含されていた。
人をいじめるのは悪いこと、人の悪口を言うことは悪いこと、それが発展して「人に対してマイナスの感情を持つことは悪いこと」と思い込んでいた。もちろんいじめはダメだし、悪口を言うことも人間関係を円滑に回すためには避けるべきだけど、だからといって「人に対してマイナスの感情を持つことは悪いこと」ではないことに、昨日やっと気が付いた。
「人に対してマイナスの感情を持つことは悪いこと」と思いながら生きてくると、基本的に自分に対してやられたことは全て許してしまう。「しょうがないよね」って思ってしまうから。そのせいか「菩薩」とか「全ての母」とかそういった風に呼ばれることが今までにあった。
「菩薩」とか呼ばれる裏で、自分の心をズタズタにしていたことが数知れない。
人に対して怒りの感情を持たないということは、嫌なことをされた時に本当は傷ついてる自分の気持ちを無視することと同義だ。傷ついてるのに、傷ついてないフリをして、そっと心の傷に蓋をする。その場で怒るなり泣くなりすれば心の傷は癒えるのに、それをせずに蓋をする。蓋をした傷はいつか重症化して現れる。
例えば他の人にガーッと理不尽にも思える言葉をぶつけられた時に、今までの私はヘラヘラして「とりあえずその場が収まればいいや」と思い、申し訳ない気持ちがほとんどない中で謝ったりしていた。そしてその後、誰にもその気持ちを伝えずにひとりで落ち込んだりしていた。
だけど、それは違う。
理不尽なことを言われたり、傷つく態度を取られた時は怒っていい。ちゃんと怒って、直接本人に言わなくても頭の中でその人の悪口を言ってもいい。それで自分の傷が守れるなら、相手に対してマイナスの感情を持ってもいい。友達に愚痴を言ってもいい。
今まで「頭の中でその人の悪口を言う」ということを避けてきた。でも、人からぶつけられたマイナスの言葉や行為に対して、頭の中で悪口を言うことで自分の気持ちが楽になるなら、そういうことをしてもいいんだよ、自分を大切にしようよって思った。
昨日、前なら確実に落ち込んでるような出来事があったのだけど、その手順を踏んで頭の中で悪口を言ってみたらすごく楽になった。なんでもないことのように、感じることができた。
全てを受容することは無理だ。
人間には相性があり、相性が合わない人に合わせる必要はない。無理やり好意を持つ必要もない。
そうやって心のバランスを取りながら生きていきたい。